“ホンモノ” のエネルギー
【自分たちが目指した方向性は、
既に19世紀に極められていた…】
宮崎駿監督は、この絵を観てそう語り、
手描きの原点に立ち戻ったのだそうです。
天才画家が誕生しました。
この絵のタイトル「オフィーリア」とは、シェイクスピアの「ハムレット」で、悲しみのあまり心を患い、
小川で溺死してしまうハムレットの恋人の名前。
この作品はミレイが22歳の時に、4ヶ月間(1,500時間以上)を費やし、モデルのエリザベス・ジダルに
骨董屋で買った中世のドレスを着せて、水を張ったバスタブに浸からせたままにして描いたそうです。
(そのため、彼女は肺炎を起こしたらしいです…)
私が初めてこの絵を見たのは、雑誌に掲載されている写真だったのですが、にもかかわらず、
この絵の中に潜む死と、美しさと、どこか危なげな妖しさに、しばらく目が離せなくなったことを覚えています。
きっと “ホンモノ” には月日が経っても変わらない “気(エネルギー)” が宿っているのですね。
だからこそ、50年後にこの絵と出合った夏目漱石にも、180年以上経った私たちにも
色褪せない衝撃を与えてくれるのだと思います。
ではこの “ホンモノ” の “気” は、天才と言われるような人だけが持っているのでしょうか??
私には、誰の中にもあるものだと感じています。
ただ、自分の中にある “ホンモノ” に触れる機会を持たずにいる人が
現代社会には多いのかもしれません。
【 ドラマティック・セミナー 】で、
あなたの中にある “ホンモノ” の “気” に触れて頂きたいと思っています。