どんな人生も喜劇?!
【人生そのものがコミカルなんだ!】
今日7月1日は “Canada Day”
1867年に一つの連邦として自治を開始したことを
記念するカナダの建国記念日です!
ということで、冒頭の言葉は、カナダを舞台にした映画「ぼくたちのムッシュ・ラザール」の
フィリップ・ファラドー監督の言葉です。
2011年のトロント国際映画祭で最優秀カナダ映画賞を受賞したこの作品は、カナダのケベック州にある小学校が舞台。
6年生の担任教師が自殺をしたことで、心に深い傷を負った子どもたち。
なのに校長や一部の親たちは、心のケアは専門家であるカウンセラーに任せて、先生たちには “通常どおり” 振る舞うよう指示します。
けれど後任となったバシール・ラザールは、自身もアルジェリアから亡命してきて “大切な人の死” を受け入れられずいたため、子どもたちが抱えている心の問題にそっと歩み寄っていくのです。
子どもたちの演技力と、本業はコメディアンだという先生役のモハメド・サイード・フェラグの優しい表情、そして監督の大切な想いが伝わってきて、重いテーマでありながら観ていて温かさがじわじわと湧きあがってくる映画でした。
大切な人であればあるほど、その人の “死” を受け入れることは簡単ではありません。そして、その受け入れられない心の葛藤を口に出すことをタブーとする社会。
もしかしたら、そのことが歪んだ社会を創ってしまっているのかもしれません。
ドラマティック・セミナーでは、“死” や “命” についても素直な気持ちで語り合いたいと思っています。
この世には “生” と同じだけ “死” があるのですから 。。。
次回ドラマティック・セミナーは、7月11日と12日です。