不思議の国の あ ・ ・
【もしあなたがどこに行くか迷っていても
道があなたを導いてくれる。】
If you don't know where you are going,
any road will get you there.
1862年の今日 7月4日、イギリスの数学者で、数学の講師でもあったチャールズ・ラトウィッジ・ドジソンは、友人と少女三姉妹とを連れて川へピクニックに出かけ
そこで少女たちを楽しませるために
即興でつくった物語を話して聞かせました。
次女のアリス・リデルがその話をとっても気に入り、文章にして欲しいとねだるので、どうせ作るならと挿絵まで描いて本を完成させ、彼女にプレゼントしました。
そして、この物語の原稿を見た友人たちが絶賛するので、思い切って出版社に原稿を送ってみると、
あっさり出版が決まったのです。出版はピクニックの日から、ちょうど3年後。
彼は“ルイス・キャロル”というペンネームを使い、タイトルは「不思議の国のアリス」に決まりました。
この物語は、主人公のアリスが不思議の国に迷い込み、自分の体の大きさが変化したり、動物やトランプたちと話して面白い体験をするストーリー。
確かにそこは不思議の国です。 でもどうでしょう…??
数学者が少女に話した物語が3年後に出版され、それから150年経ったいまも子どもたちに愛読されている …これって冷静に思うと “不思議” じゃないですか??
私たちが住む世界は、“厳しい現実だけ” と思っていると、もしかしたら、この “不思議の国” への扉を見落としてしまうかもしれません!
「ボクのおとうさんは、桃太郎というやつに殺されました。」
2013年に新聞広告クリエーティブコンテストの最優秀賞に選ばれたコピーというだけあって、インパクトがありますよね?!
私たちは、つい物事を一方的に見て判断してしまうクセが往々にしてあるので、現実社会は “厳しく”、 桃太郎は鬼退治した “英雄” であるという思い込みで見てしまっていることがあります。
でも、見方を変えると、この世界こそ “不思議” なことが起きるし、鬼の子から見たら桃太郎は親を殺した悪人です!!
自分自身についても、他の人でも、同じことが言えます。
あなたにとっての善人が、誰かにとっての悪人であり、誰かにとっての善人が、あなたにとっての悪人 であったりするんですね。
そして明らかなことは、誰にとっても善人である人や、誰にとっても悪人である人など存在しないということです。
人は不安や迷いの中にいると守りの力が強くなり、そうなると余計 “シビア” な世界に押しつぶされてしまいそうになることがあります。
けれど、冒頭のルイス・キャロルの言葉のように、道の方が導いてくれることもあるのです。
あなたも私も、既に “不思議の国” の住民なのですから(^_-)-☆
この見方のことを “固定観念” といい、
ドラマティック・セミナー でも詳しく取り扱っていきます。
- 作者: ルイス・キャロル,Lewis Carroll,高橋宏
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