宇宙の意志を感じる
【樹の精霊の声】
1618年の今日、7月21日に生まれ、全国を行脚した
「松島が小島とともにある様子は、盆のような
小さな池で波に揺らいだ月影が映っているようで、
天下の三景」と著書に記したことから日本三景が
誕生し、誕生日の今日が記念日になったそうです。
東日本大震災が起きて間もない頃に現地へ行った方の話で、
「町が丸ごと飲み込まれしまったような場所が続く中で、この場所だけが震災前と変わらない景色で
神がかっているように感じた」
…という内容が印象的だったのですが、その場所こそ「松島」でした。
そんな自然の神秘…中でも今回は “樹” をテーマに創られた映画
「ガイアシンフォニー 第八番」を観てきました。
樹に宿る精霊の声
…つまりそれが宇宙から私たち生命に与えてくれているエネルギーの意思を聴くことこそ、
すべての生命が健やかに生き続ける上で大切なことだと伝えてくれていました。
私が特に感動したのは、世界の名だたる演奏家からヴァイオリンの修理を依頼されるという
中澤宗幸さんの在り方でした。
「ヴァイオリンは楽器というモノではなく、魂を宿した生き物です。
身体は必ず老いてゆきますが、樹の精霊である魂は、歴代の演奏家たちが奏でた音を記憶し続け、
その記憶を持ったヴァイオリンが新しい時代の演奏家によって、新たな美しい音楽となって
蘇えることを願って私は修復しているのです」