この世に桜など無かったら…
世の中に たえて桜のなかりせば
春の心は のどけからまし
お花見に行ってきました♪
桜の木は一本だけでも美しいけれど
私個人的には、水辺に沿って咲く姿が
ひときわ美しく感じられて好きです。
そして1000年以上前にも同じように感じた方がいたようで、
淀川沿いに咲く桜を眺めながら、こんな歌が詠まれました。
「この世に桜などなかったなら、春になる度に桜に気を奪われることもなく、
のんびりした気持ちでいられるものを…」
この方は、どんな想いでこの歌を詠んだのでしょうか?
心を乱される桜が憎らしかったのでしょうか?
いつ咲くのか、いつ散ってしまうのかと、気を病む自分が煩わしかったのでしょうか?
それとも、こんな風に想ってしまうほど、桜が愛おしいという遠回しな表現なのでしょうか?
それとも、桜と言いながら、この歌を愛しい人に向けて詠んだのかもしれません…
正解は解りませんし、もしかしたら1000年前に詠んだ本人でさえ、
解っていなかったかもしれません?!
というのも、私たちは気づかぬうちに一番大切な気持ちを、
別の感情に置き換えてしまうことがあるからです。
愛しい人や、大切なことへの想いが強くなり過ぎて、そのことに一喜一憂してしまい、
そのうち煩わしさや、憎らしさを覚え、最終的に壊してしまう
…こんな経験は無かったですか?
この歌は、そんな風に変わってしまった感情に気づかせてくれている気がします。
本当は愛おしくて、大好きだった感情に、少しだけでも戻すことが出来たら
大きな変化へと繋がっていく… そんな気がします。
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次回の開花コースは
4月30日(日)10:00
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