反歌に込められた想いは?
散ればこそ
いとど桜はめでたけれ
憂き世になにか 久しかるべき
前回の投稿の、
「桜などなければ心穏やかでいられるのに…」
という歌に対して、こんな反歌が詠まれました。
桜は散るからこそ、より美しく感じるのです。
不変のものなど一つもない、この世界と同じように…
と、やはりこの歌も
素直に桜について詠んでいるようにも、
出会いや別れを繰り返す人との関係にも、
人の命について詠っているようにも受け取れます。
生きることは、時に煩わしく
心穏やかな暮らしを望んでしまうこともあるけれど、
全てが変わりゆくこの世界で、
感情を一定に保ち続けることが出来る人など
果たして存在するのでしょうか?
どうせ変わりゆくものならば、
いっそ精一杯、感じて生きてみましょうよ。
あなたがいま感じている、悲しみの感情も、
季節とともに変わっていくものなのですから…。
どうせ変わりゆくものならば、
いっそ精一杯、感じて生きてみましょうよ。
あなたがいま感じている、悲しみの感情も、
季節とともに変わっていくものなのですから…。