あの日の声を探して
【これが戦争】
最近はDVDでの映画鑑賞が多いのですが、
どうしてもこの作品だけは
映画館で見たくて足を運びました。
1999年のチェチェン紛争で、
ロシア軍に両親を殺され
ショックのあまり話すことが出来なくなった少年ハジと、
EU人権委員会の職員で、
チェチェン難民がロシア兵から受けた惨状を調査する
フランス人女性キャロル。
そして、ちょっとした軽はずみな行動から
運命が変わってしまうロシアの青年コーリャという
3人の物語が進行して、最後に結びつく物語。
とにかく主人公のハジを演じた
アブドゥル・カリムくんが
表情だけで感情表現するという凄い演技力!!
でも、この映画で何より怖かったのは
ごくごく普通の青年が、
戦争という狂気の中で人間性を失っていく
コーリャの姿。
戦争映画を単なる作り物として観るのではなく、
想像力を働かせて、
恐怖や悲しみをリアルに感じ取ることが
平和へと繋がっていくように私は思います