So In Love …さまざまな愛のかたち
【私があなたを愛するのと同じように
私を愛する必要はないわ】
You don't have to love me
the way that I love you
このセリフは、1891年の今日6月9日に生まれたコール・ポーターの半生を描いた映画「五線譜のラブレター」(原題DE-LOVELY)の中で、アシュレイ・ジャッド扮する妻リンダのセリフです。
コール・ポーターは映画やミュージカルの音楽を担当し、そこからヒットした曲を含め、
今でもJAZZのスタンダード・ナンバーとして愛されている曲を多く作詞作曲しました。
彼が生涯で約870もの曲を制作したと聞けば、特別な才能があったことは明白ですが、
これほどまでに成功した理由のひとつには、間違いなく妻リンダの存在があったから…ということが
映画を観ていると痛いほどわかります。
通常私たちは相手に対して自分と同じか、それ以上の愛を求めてしまうものかもしれません。
けれどリンダは、“その必要はない” と言い、そのオリジナルの愛を貫いていきます。
私はJAZZをよく知らないので、映画のタイトルを見て
単に音楽家のラブストーリだと思っていたのですが、二人の “普通の夫婦” ではない関係が、
“風変りだけど心を打つ” ラブストーリーになっています。
またミュージカル的な映画の演出も魅力的で、要所要所で彼の曲
(…聞いたことあるなぁって曲が結構ありました)を、
有名なシンガーたちがさり気なく歌ってくれたりして…
ホント舞台を観ているような贅沢な時間でした☆
「私があなたを愛するのと同じように私を愛する必要はないわ」
この、妻リンダの愛に対して、コール・ポーター役の
ケヴィン・クラインが歌う “So In Love” が深く心に沁みました…
So taunt me and hurt me
Deceive me, desert me
I'm yours 'til I die
So in love
So in love
So in love with you, my love, am I
“嘲られても 傷つけられても
裏切られても 捨てられても
死ぬまで僕は君のもの
それほどまでに
それほどまでに
それほどまでに君を愛している”