理想と現実
【神様はドアを閉めたとしても、
必ずどこかの窓を開けてくださっている】
When the lord closes a door,
somewhere He opens a window.
映画「サウンド・オブ・ミュージック」の主人公
マリアのセリフです。
今日6月24日は、1024年にイタリアの僧侶ギドー・ダレッツオがドレミの音階を定めたということで “ドレミの日” だそうです。
なので優しい修道女のマリアが爽やかに歌う “ドレミの歌” のシーンが印象的なミュージカル映画「サウンド・オブ・ミュージック」です。
このストーリーは実話が基になっているのですが、実際のマリアの人生は、“爽やか” なだけでは無かったようです。
マリアの母親は生まれてすぐ亡くなり、父親では手に負えないということで預けられた親戚の家では迷惑がられて、逃げ出すように全寮制の学校に入ったものの、この環境のせいか変り者と思われ、学校にも馴染むことが出来なかったのだそうです。
そんな彼女の救いとなったのがカトリックの教え。
そこから先の人生は映画で描かれているように、家庭教師となった子供たちの母親になるのですが、
映画の続きの人生も、映画から想像するような “歌好き家族” だから歌い続けたのではなく、難民となって生活するお金を得るために…という理由が大きかったようです。
また、夫であるゲオルク・フォン・トラップは実際には子煩悩で優しい人だったということもあり、原作者であるマリア・フォン・トラップ自身は、映画のことをあまり気に入ってはいなかったそうです (^_^;)
けれどそんな彼女の意に反して、この映画が世界的に大ヒットしたのは、恐らく映画が上映された1965年頃の人たちは、シビアな現実よりも、明るい夢のある世界を求めていたのかもしれませんね。。。
そして、そんな明るい夢のある世界が、いつか現実になることを夢見ていたのかもしれません…
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