いくつまでが現役ですか?
【人生にはたったひとつだけ、
意味を与えてくれる色がある。
それは、愛の色だ。】
織姫と彦星が年に一度だけ夜空で再会する日。
そんな七夕の日に相応しい “愛の画家”
マルク・シャガールは、1887年の7月7日に
ヴィテブスク(現:ベラルーシ共和国)に生まれました。
彼は23歳のとき、友人の家でベラという女性に出会います。
「美の神が、そこに舞い降りてきたかのようだった!」
そう感じたシャガールは彼女に夢中になるのですが、裕福なベラの家族からは、家柄が違い過ぎるという理由で交際を猛反対されます。
けれど彼は諦めず、6年で画家として成功し、やっとベラと結婚することが出来たので、結婚してからも一途に彼女を愛し続け、その幸せな愛する想いを作品に描き続けたのです。
…だから “愛の画家” と呼ばれるんですね。
そして面白いエピソードと言えば、1980年に、当時フランスに住んでいたシャガールの家を
本田宗一郎が訪ねたときのこと。
日本から持参した手土産である書道の道具(墨・すずり・筆のセット)を受け取ったシャガールは、
喜んで墨をすり始めたと思ったら、そのままアトリエに入ったきり出てこなかったというのです。
このシャガールの熱中ぶりにも驚きますが、本田宗一郎もまた凄いのです!
普通、客である自分の存在を忘れられたら、腹を立ててもおかしくないところですが、怒らなかったどころか、周りが見えなくなるほど夢中になれるシャガールの姿に “感動した” というのです。
この時シャガールは94歳、本田宗一郎は74歳。
本田宗一郎は、74歳の自分には、趣味として熱中できることはあっても、使命感を伴って夢中になれるようなことはもうないだろうと思っていたんだそうです。
ところが、20歳も年上のシャガールは、歳など気にすることなく、まだまだ夢中になれることを追い続けていたのです。
あなたはいくつまで、現役だと思いますか?
この “枠” を決めているのは、他ならぬ自分自身なんですね!!
では最後に、意外と毒舌だったシャガールの一言で…
「ピカソはなんて素晴らしい天才だろう! ただ、絵を描かないのが残念だ。」
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