私は必要とされている ?
【おれは助けてもらわねェと
生きていけねェ自信がある!!!】
大海賊時代に海賊王になる男、
モンキー・D・ルフィーの言葉です!
1497年の今日7月8日は、ヴァスコ・ダ・ガマが
インド航路開拓のためリスボンの港を出港した日。
いまの時代なら船旅は贅沢の極みという気がしますが、当時の航海はまさに命がけ…
一行がインドのカリカットに到着したのが10ヶ月後の翌年5月20日で、さらに本国に帰り着いたのは
出港から2年2ヶ月後の1499年9月…
そしてこの間に、船員170人のうち、約100人がビタミンC不足が原因の壊血病で亡くなり、他にも
熱病や、処刑された人などもいて、最終的には3人のうち2人が亡くなったと聞いたら、もうそこは
“船上” ではなく “戦場” と書いた方が現実味がある気がします。。。
それで、なぜ処刑された人がいたかというと、航路の途中で3ヶ月間ほど陸影が見えなくなった時期があり、船員たちの間に不安と恐怖心が募って反乱が起きそうになったことがあったそうです。
そこでヴァスコ・ダ・ガマは、首謀者を捉えてすぐに処刑しました。
…こうすることできっと、この時代は、多くの船員の命が守られたのかもしれません。
少し前までは、こんなヴァスコ・ダ・ガマみないなタイプこそが “リーダー“ に相応しい人だったと思います。当時のリーダーには、“決断力” や “統率力” が求められていて、誰よりも能力が優れていて頼りになる、そんな “パワー” を持ったタイプの人こそがリーダーでした。
「おれに任せろ!」
「おれが何とかする!」 …そう言ってくれるので、頼りがいがある反面、
周りの人には有無を言わせないプレッシャーを与えていました。
一方、冒頭の言葉は人気マンガ「ONE PIECE」の主人公。
「海賊王になる!」という大きなビジョンを語り、敵との戦いでは誰よりも強いのですが、
船員としての能力は自分でも認めるように “何もできない” 人なんですね。
けれどもし、ルフィーが実在する人物なら、私も彼と一緒に夢を追いかけてみたいと思ってしまいます。 その前に、仲間に入りたいっ!!
…彼にはそう思わせるような、人間的魅力が溢れているんですね。
ルフィーにあるのは、プレッシャーがかかるような “パワー” ではなく、
“一緒にいたい”、“仲間になりたい” と思わせる人間力という名の “エネルギー” 。
そしてさらに重要なことは、ルフィーは “絶対裏切らない”、“見捨てない”、そして
仲間である自分のことを “必要としている” …そう感じさせてくれる人ってところです。
ということは、、、
こんな風に人に思ってもらえるような人に私自身がなれたら、
リーダーとしても、人としても、きっと幸せなんだろうと思います。